2012年11月14日水曜日

テロル・ドール TRPGシナリオ トーキョーN◎VA The Detonation


ご自由にお使い下さい。
AIの少女が実体を持っていたり、NOVAのイメージも面白いですね。

トーキョーN◎VA The Detonation シナリオ
テロル・ドール
プレアクト
ストーリー
 N◎VA重要施設をターゲットにした連続テロ事件が起こる。それと同時にアルファ・オメガが行方不明となり、テロ現場ではアルファ・オメガにそっくりな少女が目撃される。そしてキャスト1はストリートでアルファ・オメガにそっくりな少女・イレースを拾う。イレースは真教浄化派によってテロ用に作られたアルファ・オメガのコピー人工AIであった。さらなるテロを行おうとイレースを狙う真教浄化派の企みを防ぎ、とらわれたアルファ・オメガを助け出せばアクトエンドとなる。

アクトトレーラー
 日本、そしてN◎VAにとって悪夢の中から生まれた希望だったはずの少女。その少女が、今N◎VAに牙を剥く。はたしてそれは少女の意志なのか。その陰で笑うテロリストたちの企みは阻止されるのか。
この街は、狙われている。

ハンドアウト
(あくまで推奨。役割をこなせるなら誰でも良い)

<推奨スタイル:カブト>
コネ:イレース
 キミはストリートで一人の少女を助ける。記憶をなくした少女はキミに守ってほしいと言う。

<推奨スタイル:フェイト>
コネ:ブルーベリー
 キミはブルーベリーから人捜しの依頼を受けた。なんでもアルファ・オメガが最近行方不明だというのだ。どこに行ったのだろう。

<推奨スタイル:イヌ>
コネ:千早冴子
 ブラックハウンド隊員のキミは続発するテロ事件の捜査を任された。これ以上の被害の拡大を防ぐため、キミは捜査を始めた。

<推奨スタイル:トーキー>
コネ:九条政次
 九条から続発するテロ事件の調査を依頼される。いい記事になるだろうか。キミは調査を始めた。

<推奨スタイル:ニューロ>
コネ:和泉藤高
 ”大佐”からの依頼はイワヤトビルを破壊したテロリストを探し出してほしいというものだった。キミは調査を開始した。

オープニングフェイズ
●ルーラーシーン 最初のテロ
登場:<社会N◎VA>15
◆解説
 連続テロ事件の幕開け。イワヤトビルが破壊される。
◆描写
 降り続く雨の中、轟音とともにイワヤトビルが崩れ落ちる。キャスト・ゲストに被害はないが、エキストラが大量に死亡する。(カタストロフ扱い。)混乱の中、一人の少女が現場から姿を消す。(転移)誰もそれには気づかない。(プレイヤーには伝えて良い)
◆結末
 すぐにN◎VA軍、ブラックハウンドによる負傷者救出・事件調査が開始される。登場していたキャストは事情聴取を受ける。

●カブト:そっくりな少女
登場:<社会N◎VA、ストリート>10
◆解説
 カブトのオープニング。カブトがストリートギャングに襲われている少女を助ける。
◆描写
 カブトがストリートを歩いていると、ストリートギャングが一人の少女を囲んで因縁をつけている。少女はおびえて立ちすくんでいる。カブトは彼女を助けることになる。ストリートギャングはエキストラなので戦うも脅すも自由だ。(ギャングは事件には関係ない。)少女を見ると、アルファ・オメガそっくりなことが分かる。少女は、イレースという自分の名前以外は何も覚えていない。イレースは記憶が戻るまで自分を護衛して欲しいとカブトに依頼する。そのために3シルバー支払う。
◆結末
 イレースはカブトに自分のことを調べて欲しいとも依頼する。カブトが報酬を要求すると2シルバーまでは支払う。

●フェイト:いなくなった少女
登場:<社会N◎VA、ストリート>10
◆解説
 フェイトのオープニング。ブルーベリーからアルファ・オメガの捜索を依頼される。
◆描写
 フェイトはブルーベリーから連絡を受ける。聞くとアルファ・オメガが行方不明になったという。彼女は友人であるアルファ・オメガを探して欲しいとフェイトに依頼する。
◆結末
 フェイトが依頼を受ければブルーベリーは手付けとして3シルバー支払う。

●イヌ:事件の捜査
登場:<社会:警察>10
◆解説
 イヌのオープニング。千早冴子からイワヤトビル崩壊事件の捜査を命じられる。
◆描写
 イヌは千早冴子に呼び出される。そしてイワヤトビル崩壊事件が何者かの意図的な犯行であるか、そうだとしたら犯人の検挙を命じられる。
◆結末
 イヌが命令を受けると捜査資金として3シルバーが渡される。

●トーキー:事件の調査
登場:<社会N◎VA、ストリート>10
◆解説
 トーキーのオープニング。九条政次からイワヤトビル崩壊事件の調査を頼まれる。
◆描写
 トーキーに九条政次から連絡が入る。そしてイワヤトビル崩壊事件の犯人を探ってほしいと頼まれる。
◆結末
 トーキーが仕事を受けると前金として3シルバー支払われる。

●ニューロ:事件の調査
登場:<社会ウェブ>15
◆解説
 ニューロのオープニング。和泉藤高からイワヤトビル崩壊事件の調査を頼まれる。
◆描写
 ニューロに和泉藤高から連絡が入る。そしてイワヤトビル崩壊事件の犯人を探って欲しいと頼まれる。
◆結末
 ニューロが仕事を受けると前金として3シルバー支払われる。

●ルーラーシーン:N◎VA軍基地の崩壊
登場:<社会N◎VA、警察>12
◆解説
 連続テロの2、N◎VA軍基地が壊滅する。キャスト・ゲストに被害はないが、エキストラが大量に死亡する。(カタストロフ扱い。)混乱の中、一人の少女が現場から姿を消す。(転移)誰もそれには気づかない。(プレイヤーには伝えて良い)
◆結末
 すぐにN◎VA軍、ブラックハウンドによる負傷者救出・事件調査が開始される。登場していたキャストは事情聴取を受ける。

リサーチフェイズ
■クライマックスへの条件
 テロの黒幕が真教浄化派だと判明し、彼らに捕らわれているアルファ・オメガの監禁場所が判明する。

■イベント

注意:あらかじめキャストには事故現場の監視カメラの映像が存在することを伝えておく。

●任意(トーキーかニューロだろう。):実行犯
条件:キャストが事故現場の記録を調べた。(<電脳、社会ウェブ>10)
登場:場所による
◆解説
 連続テロの実行犯がアルファ・オメガ(そっくり)と判るシーン。当然イレースともそっくりである。
◆描写
 事故当時の監視カメラの映像には、虚空から突然現れてターゲットを破壊しまた虚空に消える少女の姿が写っていた。その少女の顔はアルファ・オメガにそっくりだ。
◆結末
 イヌ・トーキー・ニューロが依頼者に報告すればアルファ・オメガは指名手配される。誰も報告しない場合でもこのシーンから3シーン以上たったらアルファ・オメガは指名手配される。(誰かが気付いたのだ。)

●カブト:襲撃
条件:カブトがイレースを連れて外に出た。
登場:場所による
◆解説
 イレースが謎の企業工作員に襲撃されるしーん。工作員はイレースを拉致しようとする。
◆描写
 黒服の集団がカブトとイレースを取り囲んだ。
 「そのお嬢さんを渡してもらえませんか。さもないと痛い目をみることになりますよ。」
 工作員はそう言って襲い掛かってくる。クグツもしくはカゲのトループ。
◆結末
 工作員を蹴散らしたら、彼らについて調べることができる。(アルテマ・コーポの工作員)まさか負けないと思うが負けたらイレースは拉致される。その場合も工作員の素性は調べることができる。

●イレース:記憶が戻る
条件:イレースがアルファ・オメガの情報に触れる、イレースに≪真実≫・≪
電脳神≫が使われる。
登場:場所による
◆解説
 イレースが失っていた記憶を取り戻す。
◆描写
 「思い出した! 私アルファって人のコピーなんだ!」
 イレースは自分がテロ用に創られたアルファ・オメガのコピーAIであること、自分の前に創られたテロ用AIがいたこと、自分は洗脳される前に善意の研究者によって研究所から逃がされたことを思い出す。
◆結末
 イレースは自分の姉にあたる存在が洗脳されてテロに使われているとカブトに伝え、彼女を助けてほしいと依頼する。イレースは研究所の場所は覚えていない。

●全キャスト:犯行声明
条件:アルファ・オメガが指名手配される。
登場:全員登場
◆解説
 真教浄化派が連続テロ事件の犯行声明を出す。そして第3のテロが行われる。
◆描写
 真教浄化派が犯行声明を出す。
「我々はすでに日本の2つの重要施設を破壊した。日本は悪魔の子に破壊されるであろう。我々の活動を阻むことはできない。N◎VA行政府は無駄な抵抗を止め、日本と手を切るべきだ。」
 その後、ブラックハウンド基地が破壊される。手口はこれまでと同様である。
◆結末
 改めてカブト以外のキャストに依頼者から調査を急ぐよう催促する連絡が入る。

●特定キャスト:社会戦(やらなくてもよい)
条件:キャストがアルテマ・コーポのことを調べる。
登場:社会戦
◆解説
 アルテマ・コーポのことを調査し始めたキャストにウィリアム・多聞、スティンガーが社会戦を仕掛けてくる。社会戦の強いキャストがいたら逆に見せ場になるかもしれない。
◆描写
 真教浄化派の幹部二人による社会攻撃である。<黒い陰謀>が入るスティンガーは”12襲撃”を、ウィリアム・多聞は”10盗聴”を狙ってくる。間違えて”11追放”を入れてしまわないように。
◆結末
 逆に相手に盗聴を入れることができれば、アルテマ・コーポがテラウェアの傘下であり、真教浄化派の研究・実働部隊であることがわかる。

■情報

アルテマ・コーポ・ドクターブラックマン以外の情報はリサーチフェイズ開始時から調べることができる。

◆イワヤトビル崩壊事件
<社会:メディア、警察、ウェブ、社交界>
警察・軍関係の<コネ>
10:何の前触れもなく崩壊した。巻き込まれて多数の死傷者が出た。
15:事件のとき、突然現れて消える少女が目撃されている。事件当時の現場映像に何か残っているかもしれない。

◆N◎VA軍基地崩壊事件
<社会:メディア、警察、ウェブ>
警察・軍関係の<コネ>
10:何の前触れもなく崩壊した。巻き込まれて多数の死傷者が出た。
15:事件のとき、突然現れて消える少女が目撃されている。事件当時の現場映像に何か残っているかもしれない。

◆イレース
<社会:警察、ウェブ、テクノロジー>
適切な<コネ>
10:正規の市民として登録されてない。
12:AIである。
18:スタイルはバサラx3

◆アルファ・オメガ
<社会:ストリート、ウェブ>
適切な<コネ>
10:ウェブの人気者。いなくなってみんな心配している。
13:最近テラウェア社長のウィリアム・多聞と仲が良かった。
18:日本本土の極秘計画の産物である。

◆謎の企業工作員
<社会:ストリート、企業>
適切な<コネ>
12:アルテマ・コーポのエージェント。

◆アルテマ・コーポ
<社会:企業・ウェブ>
適切な<コネ>
10:AIの研究をしている研究開発会社
15:テラウェアの傘下であり、裏の仕事・荒事も請け負う。
16:真教浄化派の隠れ蓑である。所長はドクターブラックマン。
18:アルファ・オメガを拉致した。

◆ドクターブラックマン
<社会:企業・ウェブ・テクノロジー・アストラル>
適切な<コネ>
10:アルテマ・コーポの所長
15:バサラの力を人工的に作り出す研究をしていた。
18:真教浄化派である。今回のテロ事件の首謀者。

クライマックスフェイズ
注意:キャストが自らアルファ・オメガを助けに行かず、軍やハウンドに通報することで事を処理しようとした場合、どの組織も崩壊事件の処理で手一杯でキャストに何とかしてほしいと依頼してくる。

●研究所にて
条件:アルテマ・コーポに向かった
登場:全員登場
◆解説
 ドクターブラックマンとの決着をつけるシーン。キャストが現れると、ブラックマンは薬で気を失っているアルファ・オメガを人質にとる。また、これまでカタストロフx3を使ってテロを行ってきたアルファ・オメガのコピー1号(名前はデリート、洗脳されている)、グランドクロスP138ゲストデータから荒事師またはスナイパー(キャストの神業に応じて調整、別の戦闘系ゲストでもよい)、グランドクロスP141真教浄化派テロリストを1~3個、これらが敵となる。
 アルファ・オメガは目が覚めればネメシスで脱出する。(キャストが神業その他で助けられない場合。)
 デリートは≪タイムリー≫によって洗脳されている。≪真実≫≪電脳神≫などを使うかブラックマンを倒すことで洗脳を解くことができる。キャストの人数が少ない場合、デリートは力を使い果たして倒れている。
 ブラックマンのスタイルはバサラ・タタラ・タタラだがキャストの神業の残り数に応じてタタラをレッガーにしたりしてもよい。デリートはイレースの呼びかけで洗脳が解けることにしてもよい。(神業なしとはいえバサラx3は強いので。。)
 無責任ですがキャストの人数、神業の数によって敵は調整してください。
◆描写
 研究所では、ドクターブラックマンが部下を引き連れてキャストを待っている。
 「どうやらイレースは君たちのところにいるようだな。更なる浄化のために彼女の力が必要なのだ。君たちは多くを知りすぎた。消えてもらおう。」
 (イレース・デリートともに居る場合)
 イレースはデリートに呼びかける
 「姉さん!もうこれ以上罪を重ねないで!」
 しかしデリートは洗脳された冷たい瞳を向けるだけだ。(この洗脳は解くことができる。)
◆結末
 「日本という異物を排除せねば。。世界を浄化しなくては!」
 そう言ってブラックマンは果てる。エンディングへ。

エンディングフェイズ
●カブト:生きているから
◆解説
 イレースは自分の兵器としての力を正義のために使おうと決め、カブトにそのことを告げ、一人で生きてゆく力を身につけるためストリートに踏み出す。
◆描写
 「私一人で生きてゆくためにがんばってみる。アルファも協力してくれるって。」
そういってイレースは成功報酬として1ゴールドをカブトに支払う。
◆結末
 イレースは捜査に協力したとして市民権を手に入れ、カブトの近くに住むことになる。

●フェイト:見つかった少女
◆解説
 フェイトはアルファ・オメガをブルーベリーに引き合わせ、感謝される。
◆描写
 「フェイトさん、ありがとう。」
 「ブルーベリー、怖かったよ~」
 アルファはブルーベリーに甘えている。
◆結末
 アルファ・オメガの疑惑は解け、指名手配も解除されて普通の生活に戻る。フェイトはブルーベリーから1ゴールド受け取る。

●イヌ:そして残ったのは瓦礫
◆解説
 イヌは事件を冴子に報告し、ねぎらわれるが本部は倒壊。冴子の苦労は絶えない。
◆描写
 「よくやってくれました。とはいえ、本部がこの状態じゃね。もうひとがんばり、お願いできるかしら?」
◆結末
 ブラックマンは倒れたが、テロリストの黒幕は今もN◎VAを狙っている。イヌの苦労はまだ続くだろう。イヌは特別ボーナスとして1ゴールド受け取る。

●トーキー:テロリストの真実
◆解説
 トーキーが九条のN◎VAスポに寄せた記事はアルファ・オメガの疑いを晴らし、テラウェアの暗部を暴くものだったが、ウィリアム・多聞はうまくアルテマ・コーポとブラックマンの責任に押しつけてしまう。
◆描写
 「ようやってくれた。とはいえ、悪い奴らはいなくならんもんやな。こちとらもゆっくりしとるヒマないわ。」
 しかしこの報道を機に民衆の間に(特にwebを中心とする)不買運動が起こり、またイメージダウンを懸念した傘下の会社にはテラウェアから離れようとする動きが起きる。真の黒幕には逃げられてしまったようだが、これを機にテラウェアに疑念を抱く人々は確実に増えたはずだ。世界は変わり始めている。
◆結末
 九条はトーキーの記事を1ゴールドで買う。

●ニューロ:軍の仕事
◆解説
 ニューロが和泉藤高に事件の概要を報告する。
◆描写
 「よくやってくれました。しかし、黒幕はなかなか尻尾を出さないものですね。」
◆結末
 和泉藤高はニューロに1ゴールド支払う

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